覚えておくと役に立つ!建築面積・延床面積・建物面積の違いは?
公開日:2023/05/15 最終更新日:2023/02/27
注文住宅の依頼する際や新築の物件を建てる際には、いろいろと定められた規定があります。自身で情報収集していると、建築面積・延床面積・建物面積といった名称をよく目にするはずです。これらの面積は、注文住宅をたてる際に、物件の規模に関わる大切な要素。ぜひ認識を疎かにせず、各面積の違いについて確認してみてください。
建築面積・延床面積・建物面積の違いとは
建築面積・延床面積・建物面積のそれぞれの違いについて説明します。注文住宅を検討している人にとっては、よく目にする名称ですので、認識間違いがないように気を付けてください。ちなみに延床面積・建物面積は、どちらも同じ意味合いです。
建築面積とは
まずは建築面積について説明します。建築面積は対象となる建物を、真上から見た場合の、外周を求めた面積のことをいいます。
建築面積の算出に使われているのは、水平投影面積です。簡潔に説明すると、対象の建物を真上から見たときの面積が建築面積にあたる、という訳です。
多くの物件の場合、物件の一階部分の面積が、建築面積にあたります。なぜなら一階部分より、二階部分の面積が大きい物件は少ないからです。
補足として、範囲が1メートル以下のひさし、柱を必要としないバルコニーなどは、建築面積には含まれないので注意しましょう。屋根のない駐車場なども含まれません。
延床面積とは
続いて延床面積について説明します。延床面積が一般的な名称ですが、不動産業界が広告を出す際に、お客さんに分かりやすくするため建物面積と表すことも。延床面積・建物面積の意味ですが、建物の階ごとの床面積を合計した面積のことです。
たとえば3階建ての物件だった場合は先述した建築面積より、延床面積・建物面積のほうが、面積が大きくなります。平屋の物件だと、延床面積・建物面積と、建築面積は同一になるのです。延床面積・建物面積に含まれないものとして、ロフト、バルコニーが挙げられます。
建物面積や土地面積はどんな計算をするのに使うのか
続いて建物面積、土地面積はどういった計算をする際に使われるものなのか解説します。どちらも対象の面積を指す言葉です。新しく物件を立てる際には、建ぺい率と呼ばれる数値が重要になります。
建ぺい率を簡単に説明すると、敷地のうち何割を建物用に、使用できるのか定める数値のことです。そして、土地面積に建ぺい率を掛けると、建築面積の上限の計算ができます。
物件を建てる土地には、建築面積の上限値が定められているほか、建物面積の割合も決められているのです。このことを容積率と呼びます。そして土地面積に容積率を掛けることにより、建物面積の上限を計算することが可能です。
とはいえ自分で計算する必要はないので、注文住宅の依頼を検討している人は、都市開発課や自治体の問い合わせ窓口に連絡して、建ぺい率、容積率について聞いてみてください。土地に応じた数値を知ることができます。
注文住宅を建てる際には、定められた規定がいろいろあるので、その範囲内で物件を建てる必要があるのです。計算方法などの予備知識を少しでも持っていると、物件を建てるときだけでなく、将来リフォームを考えるタイミングにも役立ちます。ぜひ頭の片隅に入れておきましょう。
家を建てるなら建築面積に注目すべき?
最後になりますが、注文住宅を建てる際には、ぜひ建築面積に注目してみてください。ここまでさまざまな面積について解説してきたので、混乱してしまった人も居るのではないでしょうか。
すべてに意識を割くのは初めのうちは、大変なはずです。そんな方はぜひ建築面積だけは、気にするようにしてください。
なぜかというと、建築面積の数値は、注文住宅を建てる際に重要な、建ぺい率に直接関りがある数値だからです。注文住宅を建てる際には、土地によって定められている建ぺい率の範囲内で、物件を建てる必要があります。
土地の敷地いっぱいに、好きなように物件を建てられるわけではありません。物件の広さは、注文住宅を依頼する際に、とても重要な項目です。将来的には子どもと一緒に遊べるような、広い家を建てたいと考えている人は、必ず建築面積に気を配りましょう。
建ぺい率は、地方それぞれによって異なります。注文住宅を建てたい場所の、自治体が定めている建ぺい率を調べる必要があるのです。大切な家の広さに、直結する要素ですから忘れずに検討しましょう。
まとめ
今回の記事では、新築の物件を建てるときや注文住宅を依頼する際に重要になる、各種面積の特徴について解説しました。土地によって、物件の大きさの割合が定められていることを、知らなかったという人もいるのではないでしょうか。
新築の家を建てる、注文住宅を依頼するなど、マイホームを持つことが、人生の大きな目標だったという人も多いはずです。今後何十年と住むことになる家ですから、些細な認識違いから、望み通りの物件が建てられなかったとなると、相当なショックです。ぜひ今回の記事を参考にして、憧れのマイホームを手にしてください。