注文住宅は値引き交渉可能?具体的な進め方や注意点について解説
公開日:2023/06/15 最終更新日:2023/04/28
注文住宅を購入する際、少しでも費用を抑えるために値引き交渉ができないかと考えたことはありませんか?実際注文住宅の値引き交渉は可能なのか気になるところです。この記事では、スムーズに値引き交渉を進める方法や成功させるコツについて詳しく解説します。注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅は値引き交渉可能?
結論から言うと、注文住宅の値引き交渉をすることは可能です。ただし、建売住宅に比べると難しいです。注文住宅の値引きが難しい理由は、顧客の注文を聞いて一から家を建てるオーダーメイドであるからです。
一般的に建売住宅の場合は、売れ残るのを防ぐために値段が下げられることがありますが、注文住宅の場合は注文を受けてから作り始めるため、値下げができません。こういう事情から、注文住宅の値引きは難しくなっています。
また、値引き交渉のやり方がまずいと、グレードの低い設備や建材をすすめられてしまうかもしれません。住宅の質を落とすことに直結するため、慎重に交渉を進めなければなりません。
注文住宅の値引き交渉の具体的な進め方
憧れの注文住宅を、できるだけ費用を抑えて建てたいけれど、どのように進めたら有利に交渉が進められるのかわからない方も多いでしょう。ここでは、その方法を紹介します。
複数のハウスメーカーで見積もりを取る
広告費や人件費など、ハウスメーカーによってお金をかけている部分が異なります。これによって、たとえ同じレベルの家を建てたとしても、価格に大きな差ができてしまうことがあます。
そのため必ず相見積もりを取り、そのことを営業担当者に素直に伝えてみましょう。他社の見積額を参考にして値引きに応じてくれる可能性があります。
タイミングに注意する
値引き交渉は、必ず契約直前に行いましょう。営業担当者も、早く契約を完了させたいという気持ちがあるため、交渉に応じてくれる確率が高まります。しかし、早すぎる値引き交渉は禁物です。
なぜなら、購入者が希望した価格に応じたグレードの低い設備をすすめられてしまうからです。そうならないためにも、値引き交渉はハウスメーカーが建築プランを提示した後にしましょう。契約直前かつ建築プラン提示後に値引き交渉を行うのがポイントです。
注文住宅の値引き交渉を成功させるコツ
値引き交渉を成功させるために、抑えておくべきコツを紹介します。
決算時期を狙う
決算時期には営業成績を上げたいハウスメーカーは多いものです。営業担当も決算前に少しでも早く契約を成立させたいので、値引き交渉に応じてくれる可能性があります。中間決算期の9月と本決算期の3月頃に交渉できるように、スケジュール調整しましょう。
オプションを利用する
ハウスメーカーで独自開発した標準設備については、値引きが難しくなっています。値引きで狙うとしたら、ハウスメーカーが外注しているオプションです。たとえば今の提示価格のまま、オプションを追加できないか交渉してみるとよいでしょう。
無理な値下げ交渉はしない
値下げ交渉に気を取られるあまり、極端に安い金額を提示するのはおすすめしません。設備や建材の品質が落とされたり、最悪の場合は業者の方から断られたりする危険性があるからです。
値引き交渉以外で建築コストを下げる方法はある?
注文住宅の値引き交渉は、条件やタイミング次第では難しくなる場合がほとんどでしょう。ここでは、もっと堅実にコストダウンできる方法を紹介します。
プラン内容を見直す
不要な設備やオプションをつけてないか、プランの内容を1つひとつ見直してみましょう。設備のグレードを下げたり省いたりすることで数十万円ほどのコストカットにつながります。
キャンペーン時期を狙う
工務店ではあまりないのですが、ハウスメーカーでは決算時期になると割引キャンペーンを実施するところが多くなります。設備費や建築費が割引価格で提供されます。これがもっとも安全で、家の品質を落とすことなく、安く注文住宅が建てられる方法といえるでしょう。
ハウスモニターになる
ハウスモニターに登録すると、建築費が割り引かれるという特典がついてきます。ハウスモニターとは、建築が完了した家をモデルハウスとして一定期一般に公開するシステムのことです。
一定期間、自分の家が新築見学会の舞台として利用されたり、ハウスメーカーのパンフレットや資料に家の写真が掲載されたりしますが、お得になります。当人たちが差し支えなければ、登録するとよいでしょう。
紹介制度を利用する
もし友人や家族で同じハウスメーカーで新築した人がいるのなら、紹介制度を利用するというのもひとつの方法です。知人から紹介されると割引が適用される紹介制度があるハウスメーカーもあります。
まとめ
注文住宅の値引きは可能です。ただし、注文住宅では値引きできる範囲が限定的ですので注意しましょう。決算時期などタイミングを狙ったり、キャンペーンをチェックしたりするのが有効な手段です。
値引きにこだわりすぎると、家の品質を落としてしまうこともあるため注意しましょう。オプションや設備を見直して、これから暮らしていくうえで必要なものは何かを見極め、不必要なものはグレードを落としたり省いたりするのもおすすめです。