屋上のある注文住宅の暮らしとは?メリットや注意点を解説!
公開日:2023/01/15 最終更新日:2023/02/08
家を建てようとしている人の中には、屋上を作ってバーベキューをしたり、子どもが遊べるスペースにしたりするなど検討している人も多いのではないでしょうか。また、屋上を作ることで面倒になることはないか心配している人もいるでしょう。この記事では、住宅に屋上を作ることのメリット・デメリットを詳しく解説します。
屋上にはタイプがある?屋上の設計パターン
一口に屋上といっても、屋上へのアクセスの方法や形状の違いによって、屋上は大きく4つのタイプに分けられます。理想のライフスタイルや建物の高さによって、この4つの中から最適なものを選ぶとよいでしょう。この章では、4つのタイプの屋上をそれぞれ分かりやすく解説します。
全面屋上、ペントハウス経由タイプ
このタイプは、屋上部分にペントハウスという小屋を設計し、室内から屋上に出ていくタイプのものです。ペントハウスのサイズは、建築面積の8分の1、高さは5m以下という決まりがあるので注意しましょう。このタイプは、屋上を広く使えるというメリットがあります。
一部屋上、ペントハウス経由タイプ
このタイプは、先ほどと同様でペントハウスを屋上に作り、室内から屋上に出ていくタイプのものです。先ほどとの違いは、屋根の前面を屋上にするのではなく、一部を屋上します。設計上、全面を屋上にすると高さ制限で引っかかってしまう場合や、屋根に太陽光パネルをつけたい場合におすすめのタイプです。
屋外階段経由タイプ
このタイプは、室内からではなく、屋外につくった階段を使用して屋上に上がっていくタイプものです。ペントハウスを設置するより、階段を設置するほうが費用は高くなります。
ただプライベート空間を通ることなく、屋上にアクセスできるため、友人を呼んで屋上で何かをすることが多い場合や、シェアハウスとして使用する家を建設しようとしている場合などにはおすすめできるタイプです。
隣接する部屋経由タイプ
このタイプは、隣接する部屋からそのまま屋上にアクセスするタイプのものです。バルコニーという呼ばれ方もします。第二のプライベート空間として使用できるのが大きな魅力です。ただ排水設備をしっかりつけておかないと、屋上部分に水がたまってしまう恐れもあるので、注意して設計してもらうようにしましょう。
屋上付きの注文住宅のメリット
一軒家を希望する人の中には、屋上に憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。この章では、屋上を設置することで得られるメリットを3つ紹介します。
1つ目のメリットは、アウトドア用の場所として使用できるということです。屋上を使って、家族とバーベキューをしたり、友人を呼んできれいな眺めを見ながらお酒を飲み交わしたりすることが可能になります。
2つ目のメリットは、洗濯の干し場として使えるということです。梅雨のように湿気がある時期や冬のような気温が低い時期に部屋干しをして、乾ききらず生乾きになってしまった経験を持っている人は多いのではないでしょうか。屋上を作ればそのスペースを使って、太陽の光で洗濯物を気持ちよく乾かせます。
3つ目のメリットは、景色を楽しめるということです。感染症の流行もあり、リモートワークが増えて家にこもりっきりという人も多いのではないでしょうか。もし屋上を設置すれば、仕事の合間に屋上にいって、キレイな眺めを楽しみながら、疲れをいやすことが可能になります。
屋上付きの注文住宅のデメリット
この章では、屋上を設置することで生まれるデメリットを2つ紹介します。
1つ目のデメリットは、水がたまってしまう可能性があるということです。とくにペントハウスや隣接する部屋から屋上にアクセスするタイプのパターンだと、屋上にたまった水が室内に浸水してくる危険性もあります。必ず排水システムを作ってもらえるように注意しておいてください。
2つ目のデメリットは、建設費用が高くなるということです。会社によりますが、約10坪の屋上を設置するのにかかる費用は、150~250万ほどになります。
屋上を作る際の注意点
最後の章では、実際屋上をつくる場合の注意点を2つ紹介します。
1つ目の注意点は、落下防止対策を徹底的にするということです。子どもがいたり、屋上でお酒を飲んだりすることがある人はとくに注意してください。
一応法律上で手すりの高さは1.1メートル以上と定められていますが、何か物の上に乗ったりすれば1.1メートルは簡単に超えてしまう可能性があります。きれいな眺めや開放感とはトレードオフにはなりますが、まずは安全を第一に高い手すりや外壁を設置するようにしましょう。
2つ目の注意点は、屋上までのアクセス方法です。屋上を設置した人からよく聞く声が「作ってみたものの、ほとんど使用する機会がない」というものです。屋上へのアクセスが面倒くさかったり、利用シーンの想像があまく、自分たちの理想のライフスタイルにそった屋上の設計になっていなかったりすることが原因の一つとして考えられます。
一度どのようなシーンで屋上を使いたいのかを考えてみて、その利用シーンに便利な導線で屋上を設計するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、物件に屋上を設置することのメリットやデメリット、いざ設置するとなったときに注意する点を解説しました。
家族や友人との楽しい時間を過ごすことに憧れ、屋上の設置を検討する人も多いかもしれませんが、今一度それ以外に使用するシーンはあるか、もし設計するとしたらどのような導線で屋上にアクセスできるようにすると便利なのかを考えてみることをおすすめします。