注文住宅にテラスを設置するメリットや注意点について解説!
公開日:2022/11/08 最終更新日:2023/02/08
憧れの注文住宅の購入を決めたら、どんな間取りや外観にしようか、ワクワクしますよね。そんな中、注文住宅にテラスをつけたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、テラスとはどのようなものなのかと、テラスを設置するメリット・注意点をご紹介します。テラスの設置を検討している方、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「テラス」とは?
テラスとは、一戸建ての1階部分の外側に張り出した屋根のない場所のことです。リビングやダイニングの掃き出し窓からそのまま行けて、さらに庭とも繋がっていることが多いです。
また、もともと「テラス」は、古フランス語で「盛り土」を指しています。盛り土は高台や段丘という意味の言葉なので、住宅においてテラスは地面より一段高くなっているスペースを指すのです。実際にテラスは、地面から一段高く床を設置して作られていることが多いです。
そしてテラスは屋根がないため、床が雨で水に濡れてもいいように、コンクリートやタイル、木材で作られています。また、屋上に広いスペースを確保できる場合、テラスを設置して「ルーフテラス」にすることもあります。
テラスはバルコニーやベランダと何が違う?
住宅において、テラスと似たようなスペースで「バルコニー」や「ベランダ」という言葉を聞いたことがあるでしょう。では、テラス、バルコニー、ベランダはどんな違いがあるのでしょうか?
バルコニーとは
バルコニーとは、2階以上の部分にある屋根のない張り出し部分です。2階以上に設置されたテラスと考えてもいいでしょう。テラスと同じように屋根がないのが特徴で、採光がしやすいというメリットがあります。
また、バルコニーでも屋根のあるバルコニーのことを「インナーバルコニー」といいます。インナーバルコニーは、建物から張り出しているのではなく、外壁よりも内側にあり、さらに屋根もあるバルコニーのことです。外に張り出していないため、建物の一部分をインナーバルコニーのために使うというイメージです。
ベランダとは
ベランダとは、2階以上の部分にある屋根ありの張り出し部分です。バルコニーとの違いは、屋根があるかないかでしょう。
また、インナーバルコニーとベランダが同じように感じますが、これもまた違います。先ほどお伝えしたように、インナーバルコニーは建物の一部分のスペースを使います。そのためインナーバルコニーの下は建物の1階部分にあたります。
それに対してベランダは、屋根はあるものの外に張り出した部分に作られているため、ベランダの下に建物はありません。これがインナーバルコニーとの大きな違いです。
注文住宅にテラスを設置するメリット
テラス、バルコニー、ベランダの違いはわかりましたか?その中でも、注文住宅にテラスを設置したいという方は多いでしょう。ここからは、注文住宅にテラスを設置するメリットをご紹介します。
屋外のリラックススペースとして活用できる
1階部分にテラスを設置すると、屋外のリラックススペースとして活用できます。テーブルや椅子を設置すれば、テラスでお茶を飲んだり、読書をしたりと、贅沢なおうち時間を楽しめるでしょう。また、BBQやプールを楽しむことも可能です。
リビングに開放感が生まれる
テラスとリビングを掃き出し窓で繋げれば、リビングに開放感が生まれます。実際のリビングの広さよりも広く感じるのは、テラスの大きなメリットです。
洗濯物を干しやすくなる
1階にテラスがあると、洗濯物が干しやすくなります。1階部分に洗濯機があり、2階に洗濯物を干す場合、重い洗濯物を持って2階に上がらなければなりません。それを毎日やるとなると、なかなかの重労働です。そこでテラスに洗濯物を干せば、ワンフロアで洗濯が完結できます。
家全体がおしゃれになる
テラスがあると、ガーデニングなどを楽しめます。また、テラスの素材にもこだわれば、家全体をおしゃれな雰囲気にできます。テラスを含めたインテリアを考えるのも楽しいでしょう。
庭のメンテナンスが楽になる
庭にテラスを設置すると、庭のメンテナンスが楽になります。庭には、どうしても雑草が生えてきてしまうものです。綺麗な庭を保つためには、定期的に雑草を抜かなければなりません。そこにテラスを設置すれば、雑草が生えてくる面積が少なくなるため、メンテナンスが楽になるのです。
注文住宅にテラスを設置する際に注意するべきポイント
多くのメリットがある注文住宅のテラス。しかし、設置するにあたって注意するポイントもあります。これから建てる注文住宅にテラスの設置を考えている方は、注意点も頭に留めておきましょう。
定期的に掃除しなければいけない
テラスは、定期的に掃除しなければいけません。風が強いときは砂だらけになってしまうこともありますし、秋は落ち葉だらけになってしまうこともあります。そのままにしておくとテラス自体が傷んでしまうため、定期的な掃除は必須です。
地震、台風などへの対策が必要
テラスは、地震や台風などの自然災害への対策が必要です。テラスは地面に設置するので、大きな地震が発生するとテラスの床に亀裂が入る可能性があります。そのため、テラスの耐震対策はしっかり行いましょう。
またテラスは、台風などの強い雨風を直に浴びてしまうため、耐久性の高い素材を選ぶようにしましょう。そして自然災害への対策には費用がかかることも忘れないでください。
条件によって建ぺい率に影響することも
テラスは、条件によって建築面積に含まれてしまい、建ぺい率に影響することがあります。建築面積に含まれるテラスの条件は、屋根ありで3方向が閉鎖的なテラスです。
また、屋根ありでも3方向が開放的なテラスの場合、建物の壁からの距離が2mを超えると、2mを超えた部分のみ、建物側の部分が建築面積に含まれてしまいます。テラスを設置するときは、建築面積に含まれるかどうかをきちんと計算して設置しましょう。
まとめ
注文住宅にテラスを設置するメリットと注意点をご紹介しました。注文住宅のテラスは、自宅のリラックススペースとしてさまざまな使い方ができます。屋外に家族が楽しめるスペースがあることで、より自宅で過ごす時間が快適になるでしょう。これから注文住宅を建てる方は、テラスを設置する注意点も押さえながら、素敵なリラックススペースを作ってみてはいかがでしょうか。