注文住宅購入時によくあるトラブルとその対処法について解説!

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/05/29


住宅購入は、一生に1度の大きな買い物です。それだけにトラブルなく安心した住まいを提供してくれる施工業者に依頼したいと、誰もが思うのではないでしょうか。そうはいっても注文住宅を建てる際に思わぬトラブルに巻き込まれることはあるかもしれません。本記事では、具体的なトラブル事例と、トラブルに遭った時の対処法について解説します。

注文住宅購入時によくあるトラブル

住宅に関するトラブルのうち、注文住宅に関するトラブルがもっとも多いというデータがあります。対処法を知る前に、まずはどのようなトラブルに巻き込まれることがあるのか、その事例を見ていきましょう。

施工ミス・設備の不具合

たとえば外壁のひび割れやドア・床の変形、壁紙の剥がれや汚れなど、引き渡し後に不具合に気づくこともあるでしょう。不具合が発覚したら、業者に直しの依頼をしなければならず、時間がかかって面倒に感じることがあります。

工期の遅れ

天候などの影響により、予定より工期が遅れるケースがあります。その際、仮住まいの費用やつなぎ融資の利息負担など、追加費用が必要になる場合があります。思わぬ工期遅延も想定に入れて、対策しましょう。

図面と仕上がりが違う

本来、図面や事前打ち合わせと違うものは作ってはいけません。にもかかわらず、勝手に設定を変更してしまう悪徳業者とのトラブルもあります。とくに棚など細かい部分は、図面に記さず、話し合いのうえで変更することもよくあり、言った、言わないのトラブルになりやすいので要注意です。

イメージと違う

図面に記されていても、素人には仕上がりを正しくイメージするのは難しいものです。また、担当者に希望をうまく伝えられずに、施主と業者との間でイメージの相違が生まれてしまうこともあります。

近隣トラブル

施工中は業者の車の出入りが頻繁になるので、近隣住民の通行を妨げてしまう可能性があります。また、施工中に出るホコリや騒音で、近隣住民に負担をかけてしまうことがあり、クレームを受けるなどしてトラブルに発展することがよくあります。

追加工事で高額請求された

追加工事によるお金のトラブルもよくある事例の1つです。業者から追加工事の提案をされた場合、よく分からずに承諾すると、あとで高額請求されることになりかねません。必ず追加工事の見積もりを出してもらい、工事の内容と費用を確認しましょう。

注文住宅のトラブルの対処法

実際にトラブルにあった時は、解決に向けてどうすべきか悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは、トラブルの対処法について解説します。

瑕疵担保責任保険

瑕疵担保責任保険は、住宅に瑕疵があった場合、補修を行った業者に対して保険金が支払われる保険です。補償内容は限定的ですが、補償の対象であれば、業者側も負担なく修繕できるので、解決までスムーズに進みます。

第三者機関に相談

当事者同士での解決が難しい場合は、第三者機関に相談しましょう。中立的な立場で適切な対処方法をアドバイスしてくれます。住宅に関する相談先は、次のとおりです。

・公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
・国民生活センター
・法テラス

住宅全般に関することや法律に関することなど、トラブルの内容はさまざまです。それぞれの相談先で得意分野が違うので、トラブル内容に合った相談先に連絡しましょう。また、不安な気持ちを一人で抱え込まず、身近な人に相談することも大切です。

注文住宅のトラブルを防ぐためには?

注文住宅の購入にあたって、トラブルに合わないためには、すべてを業者まかせにするのではなく、自らトラブルを回避する方法を知っておくことも大切です。

打ち合わせ内容をメモする

のちのち「言った、言わない」とトラブルにならないためにも、担当者と打ち合わせした内容は文章に残すようにしましょう。いつ誰が言ったかをメモしておけば、トラブルになったときも責任の所在がはっきりします。

近隣住民への挨拶

着工前の近隣住民へのあいさつ回りはとても重要です。工事中、騒音やほこりで迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。そんなとき「ご迷惑をおかけします」の一言でもあれば、近隣住民の印象も違ってきます。粗品を持参して、業者の担当者と一緒に挨拶に行くといいでしょう。

内覧時に隅々までチェック

注文住宅が完成したら、引渡し前に内覧会や完成検査を行う場合がほとんどです。その際、隅々まで細かくチェックするようにしましょう。気になる箇所は写真に残すなどして、引渡し前に業者に相談しましょう。住み始めてからトラブルが発覚するよりも、大きなトラブルに発展するのを防ぐことができます。

まとめ

以上、注文住宅でよくあるトラブルと対処法についてお伝えしてきました。悪徳業者でなかったとしても、業者が意図しないトラブルが起こってしまうことは十分考えられます。スムーズに解決できず、問題が大きくなってしまうと、せっかく購入した注文住宅に気持ちよく住めなくなるかもしれません。そうならないためにも、すべてを業者まかせにするのではなく、自分でできる回避方法や対処方法を知っておくことはとても大事です。注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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